VIKING30 の紹介

   

3月21日にVIKING30をヨットハーバーに持ち込み、4月6日より入り口近くのバースで船底塗装剥がし作業を行っておりましたら、ヨットハーバー初のケッチ・カッターリグ艇の為か、何かと質問がありハーバー利用者の皆さんに関心が高いようですからVIKINGについて説明します。30数年前の舵誌の記事で、VIKING30が進水したのを知りました。当時シーホッパーを所有するのが精一杯でしたが、デザインに惹かれるものがあり西宮に行った記憶があります。定年後は南太平洋に憧れていましたので、54歳の時に女房に老後の夢を語り理解を得ましたが、「船の購入資金及び維持費をどうするのか」との問いに、老後用の新車購入を諦めて船の資金にする事と維持費はゴルフを止めると宣言し、女房が納得してくれました。その後、船舶免許を取得し定年を3年前(シーホッパーから30年後)にして、ケッチを購入しようとヨットの先輩に相談しましたら、ケッチはセールが増える分、取り扱いが大変とのアドバイスを得ましたからBAVARIA320を購入しました。メンテしながら自分好みに仕立ておりましたが、4年3ヶ月の間でほぼ出来上がつたのと、セーリングも06年度の出船回数65回、4年3ヶ月の累計で180回も乗りました。この先、BAVARIAを所有していても、もう手入れする箇所も少なく手持ち無沙汰状態になつてきました。もつと手の掛かる船が欲しいと、思うようになつてた矢先の昨年末に、なんとVIKING30が売りに出ました。
このタイプの船は、全国的に見るとファンが多く、連絡しても手遅れかなと思いながらも一応手をあげましたら、船を見に来いとの事でしたので、1月7日に妻を伴い実艇を見に西宮に行きました。当日はオーナーが同席されて、進水してから32年間所有し続けたVIKINGに対する熱き思い入れと、VIKING30は、当時同クラス艇の倍の船価であつたこと、このVIKINGは1号艇であることを聞かされました。オーナ曰く「船の手入れが出来て、長く大切に乗つてくれる人に売る」とか、「VIKINGで何をするのか」との問いがあり、面接試験の趣でした。これに対して、BAVARIA320での4年3ヶ月間のメンテと海に対する取り組みを説明しましたらオーナーから合格が出ました。オーナーの話しが長くワンマンショーそのもので、充分に船のチェックが出来ませんでしたが、ワンオーナーである事を信用して購入を決めました。3月19日に伊勢湾商事の協力を得て、マスト倒しに西宮に出向いた時に「娘を嫁に出す心境」であるとオーナーが心情を吐露したのを耳にして、1年でも、1日でも長く乗らなければと心に決めました。VIKING30は設計(横山晃)が古く、帆船をイメージしたレイアウトとなつており、シートだけでもバッグ2個分もありますから、4月29日に前オーナーに来津してもらい、艤装とセーリングの指導してもらいましたが、艤装は1回聞いた位では忘れそうでしたから、艤装のポイントをデジカメで撮影しました。足の遅いVIKINGですが、ケッチ・カッターリグセール4枚のチューニングポイントを掴み、常に船としてのポテンシャルを100%引き出すセーリングを追求したいので、セーリングに対する価値観を共有出来る方にご協力のお願い行きますから、その時は宜しくお願いいたします。    
                                                                        高山博幸

   

型式:VIKING30  船長:9.9m
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